【ニアショア】もはや地方は発展途上国と同じ扱いなのか
ニアショアという言葉がある。
ニアショアとは都市から国内の地方に対して、仕事を外注することである。
実際に自分はニアショアの拠点で働いていたことがあるが、率直に言って完全に搾取されていた。そのことについて記載をしていきたいと思う。
ニアショアの由来を考えると地方の扱いの酷さがわかる
ニアショアという言葉は、「オフショア」という言葉から来ている。
オフショアとはshore(岸)からoff(離陸)するということで、海外に発注を行うことだが、自分が勤務していたIT業界では、発展途上国に安く発注することを示している。(中国の地方都市とか)
「アメリカのIT企業にオフショアをする」という話を聞いたことがない。
オフショアと言うと、「発展途上国を使いやすく済ませる」と言う意味で捉えられると思う。少なくとも、人件費を国内より安く抑えるというニュアンスは必ず含まれる。
ニアショアは、オフショアという言葉より作られたもので
「海外よりは近いけど、人件費を抑えるために地方を使おうぜ」
というイメージ。オフショアと同様に人件費を安く抑えるというニュアンスは必ず含まれる。
東京の人間に値踏みされる地方
地方から出たことがない人は知らないかもしれないが、東京の会社では「予算がないからニアショアを使って人件費を抑えよう」みたいな話が普通にされている。
口にすることはないと思うが
「東京(自分たち)=高給な選民、地方=安く使える奴隷」
という認識で会社が動いている。潜在的に発展途上国と同じ扱いだからだ。
会社単位でなく担当者からも完全に見下される。
(こいつは地方在住の単純作業員だから俺達とは違う)
という認識があるため、実際の扱いにも表れてくる。
本人は丁寧な対応をしているつもりでも「ここまで理解できますか?」など低レベルな人間を扱うような対応をされると腹立たしく思うことが多い。
給料も当然安くされる
10年以上プログラマーを続けた俺の給料

残業20時間でこれで、ボーナスもなし。
地方で働いていても結局搾取をされるだけということがわかった。
そして上流工程を担当させてはくれないため、スキルが向上することもなかった。
東京が地方を食い物にするこの構図を誰か変えてほしい。
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